僕は、宮城県の出身だ。それを知った人は「訛ってないね〜」といってくれるが、実は訛っている。さすがに単語やアクセントは判らないだろうが、発音は微妙に残っている。そして同じ方面の出身者を会話から嗅ぎ当てたりする事もある。宮城県出身の俳優 中村雅俊や、ピッチャーの佐々木主浩などがテレビで話していたりすると微妙に気になったりするのだ。そこでサッカー界の訛りについて書いてみようと思う。
日本リーグ時代は「広島弁はサッカー界の標準語」なんていう冗談もあったほど西の訛りが多かった気がする。サッカー選手の出身地は昔も今も静岡が一番のはずなので、これは統計学的な根拠は何も無いただの伝説だろう。西の方の訛りは昔も今もポピュラーだ、というところが真相か。そういえば川淵三郎キャプテンや岡田武史監督も大阪出身だ。最近でも稲本潤一や宮本恒靖はギンギンに大阪弁を話している。宮本なんてあのルックスで大阪弁というのが微妙にかっこ良かったりするから不思議だ。
それに比べると北の出身は微妙だ。岩手県立大船渡高校出身の小笠原満男は、ヒーローインタビューでもハラハラしながら聞く事になる。城彰二も北海道出身で鹿児島実業高校育ちなもんでインタビューなんか聞くともうメチャクチャ、訛ってるけど何処とも指定できない。そういえばヴェルディ川崎のゴールキーパーだった菊池新吉も 岩手県の遠野高校出身で、インタビューはやはり微妙だったな〜。いまやベルギーリーグ、ゲンクの鈴木隆行も茨城県の日立工業高校出身と言う事で、寡黙なストライカーもべらべらしゃべり出したらすごい事になるかも。
そして中田英寿。TBSには彼を韮崎高校時代から取材した貴重な映像があり、ワールドカップの時期には何度か放送されたので見た人も多いだろう。グラウンドで後輩に指導している場面など、カメラを意識させないで自然な感じに撮れているのだが、これが訛ってない。その他のインタビューも無難に話しているので、韮崎自体がそうなのか、と納得しかかっていたのだが・・・。ベルマーレ入団後、初ゴールを決めた試合後のヒーローインタビューでやってくれました。語尾が微妙に上がったりして、明らかに訛ってるのだ。さすがにいつもは冷静な彼も人の子、興奮した様子で答える姿は少年のそれであり好感が持てた。今やイタリア語を話すのだから、その限りでは訛りの出ようもない。
そうそう思い出した。昔、渡辺貞夫(サックス奏者)のMCを聞いて
「アメリカ留学が長いと日本語があんな感じになっちゃうんだ」
なんて思ったが、後でただの栃木訛りと知った時は笑ったナ〜。意外なところで知られているのはデイヴィッド・ベッカム(David Beckham)だろう。彼のは「コックニー訛り」といって、ロンドンのイースト・エンド地区の下町言葉みたいなもん。映画「マイ・フェア・レディ」でオードリー・ヘップバーンが演じる花売り娘「イライザ」が話しているのがこれ。英語をちゃんと勉強してる人なんかは、彼のインタビューを聞いて「なんじゃこりゃ〜」と感じるのだろうか。日本語だと
「てやんで〜こちとらイングランドだぜ。アルゼンチンなんぞに負けられね〜のさ!」
という感じか?いや、多分違うな・・・。